きのこ廃培地の利用について
以前、こちらで紹介しました「きのこ廃培地の乾燥とペレット化」について、多くのお問い合わせを頂戴しております。
設備導入から10カ月ほど経過して、施主様より様々なお話を伺えたので、改めて紹介させていただきます。
東邦式天日乾燥撹拌機TP6300型
乾燥ハウス長さ 40m
手前が原料となる廃培地の投入側です。
奥側が乾燥後の廃培地となります。
原料となる廃培地は水分率50%前後ということです。
まず、廃培地を乾燥レーンに投入します。
原料投入1日後は下の写真です。
ゴロゴロしていた塊が粉砕されて、乾きやすい形状になりました。
2日目から発酵が始まり、湯気が出るほど温度(50度以上)が上がります。
ここで、水分の蒸散が加速されます。
3日目も発酵が続きますが、水分の蒸散が進み、温度は少しづつ低下していくようです。
4日目の取り出し口付近では、すっかり乾燥してしまいます。
4日から5日後に取り出すと水分率は15%程度まで低下しているそうです。
こちらでは、肥料としてペレット加工をしておりますが、肥料の需要期は春と秋に限られているので、普段はきのこ栽培用のボイラーの燃料として利用していると伺いました。
通常、廃培地を粉砕して、そのままボイラーに投入すると、水分率が高く、稼働率が下がるそうなのですが、この施設で3日ほど乾燥させて20%程度に水分率を落とすとその問題を解決できるとのことでした。
こちらの施設では、計画当初、乾燥の安全率を多めにとり、処理すべき廃培地の乾燥ハウス滞在期間を最大5日~6日と多めに取った結果、40mの長さのハウスとなりましたが、ほぼワンシーズン運用してみた結果、3日ほどの乾燥期間でも十分と言う結果になりました。
ここの設計処理量は8㎥/日ですので、この程度の量ですと、30m程度のハウスで十分という結果になります。
きのこ廃培地をボイラーの燃料として効率的に利用されたい方は是非弊社までお問い合わせください。
環境設備課 目黒