粒状鶏ふんなら、東邦式発酵造粒装置。
弊社の主力商品である、東邦式発酵造粒装置。
家畜ふん尿から有機残差まで、好気性の発酵処理を促し、発酵乾燥後には粒状に成型された堆肥が出来上がります。
※粒状になるには、水分率や原料の粘性により条件がございます。
※写真は発酵造粒後、堆積乾燥、トロンメル篩による選別を行った、鶏ふん堆肥です。棒状のものは鶏の羽軸です。
東邦式の発酵造粒装置を販売を始めて、今年で43年が経過しました。
当時は粒になるのは珍しい、なんとなく見た目が良いという程度でしたが、
時が流れ、耕種農家の方々の機械化が進むことで、堆肥の散布も人間から機械へと移り
今では、機械散布に対応できる粒状(またはペレット)というのが当たり前の条件となりました。
そのような時代の変化に合わせて、弊社の機械も改良を続け、販売の主流となっております。
今回は、東邦式発酵造粒装置を活用して、粒状鶏ふん堆肥を生産されている一例を紹介させていただきます。
まず、鶏ふん堆肥に限らず、東邦式発酵造粒装置のような、いわゆる開放型の撹拌発酵装置をうまく使うポイントは予備発酵(水分調整)が重要です。
かさ比重を調整して、原料の通気性を確保するための作業です。
戻し堆肥(乾いた鶏ふん)と原料の生ふんを混ぜて切り返します。
調整がうまくいけば、24時間後には発酵熱が60度以上となります。
温度が上がったのち、4日から7日程度を予備発酵期間とし、その後、東邦式発酵造粒装置へ投入します。
発酵造粒装置に原料を投入した時点で、このように温度が上がっていることがポイントです。
季節にもよりますが、概ね3週間後には、発酵と造粒、そして乾燥が進んだ鶏ふん堆肥が出てきます。
その堆肥を、次は2次発酵槽に移して、定期的に切り返しつつ、乾燥を促進します。
この堆肥舎で一か月程度、熟成、乾燥させた後に篩掛けを行います。
粉と大粒を選別すると、最初の画像のような、粒状鶏ふん堆肥が完成です。
現在は、粒状鶏ふんとして、また肥料原料として、ポリ袋、フレコンバックでの出荷を主としています。
今回、ご紹介しましたお客様は、機械を導入して3年が経過しました。
当初は季節の変化による、発酵状態の変化、製品の状態の変化に戸惑うこともありましたが、
今では、通年通して、堆肥を使われる方々に喜ばれる製品に仕上げていらっしゃいます。
堆肥づくりの機械メーカーとして、こんなことを言っては本末転倒ですが、
どんなに優秀な機械を導入しても、良い堆肥には簡単には仕上がりません。
全てはそこに携わる人しだいです。
堆肥づくりとは、発酵菌の活動ですから、結局は生き物の管理なんです。
日々変わる、原料の状態、天気などの条件、その環境に合うように調整する人が大事です。
弊社の強みは、40年以上培ってきた、堆肥を作る人との交流です。
私達は、実際に堆肥を作ることはしませんが、毎日、堆肥と真剣に向き合い、作っている方々の知恵を知っています。
この知恵を機械にフィードバックして、熟成をはかってきたのが東邦式発酵造粒装置です。
堆肥づくりに真摯に向き合ってきた方々の知恵が詰まった、東邦式発酵造粒装置。
鶏ふん、とんぷん、牛ふん、そして有機質残差の発酵造粒を検討させれている方は是非、弊社まで。
環境設備課 目黒