堆肥の品質について その1
あと一か月ほどすると、堆肥の需要期が始まります。毎年、この時期になると私共は弊社の堆肥を生産してくださる協力農場と生産量(出荷量)の打合せ、品質の確認を行っております。そこで特に注意を喚起してしていることが2点ございます。
第一に「乾燥状態」です。
私共の製品は堆肥の散布機利用を前提としているため、袋を開けて散布機に投入したときにホッパー内で詰まることなく、サラサラとばらける状態でなくてはなりません。それゆえ乾燥状態には、常に注意を払っていただいております。
その乾燥状態の危険信号と言えるのが、ポリ袋内で白く変色することです。これは、乾燥が悪いため腐熟が進み放線菌などが活動している状態です。「堆肥=発酵した畜ふん」と定義するならば、腐熟が進行しているので良いと言えます。しかし、この状況が進行すると白い部分の堆肥が固まってくる現象が起きます。腐熟が進行することは堆肥として良い傾向ではありますが、耕種農家さんの観点からするとそれは一概に良いと言えないのです。
理由は散布機利用が困難になるからであります。袋の中の堆肥が固まっていると、散布機のホッパー内で詰まってしまい散布出来なくなるのです。結果的に耕種農家さんからのクレームの対象になります。つまり、白く変色することそれ事態に堆肥としての問題はないのですが、それが進行すると使用が困難な状態になる恐れがあるためクレームとなってしまいます。
近年、耕種農家さんの軒数が少なると同時に、一軒あたりの規模が拡大し耕地面積が大きなってきています。結果的に仕事の効率を上げるために機械化が加速していきます。そのような耕種農家さんの声にこたえ、喜んで使っていただく堆肥とするためにも「乾燥状態」が重要視されるのです。
堆肥の仕上げ乾燥で、お悩みの方はぜひ弊社までご連絡ください。
その2は後日・・・
環境設備課 目黒