きのこ廃培地の乾燥とペレット化
弊社の発酵造粒装置、天日乾燥機、トロンメル篩などの堆肥化装置は基本的に畜ふん向けに販売しております。
しかし、発酵させたり、造粒したり、そして乾燥したりと目的が同じ場合は畜産業以外でも導入事例がございます。
その主たる事例として、有機系食品残差の堆肥化、きのこの廃培地の堆肥化、土壌の乾燥などですが先日、きのこ廃培地をペレット化されているお客様からご相談を受けました。
きのこ廃培地はおが屑が主たる原料だそうです。
ポットから排出され、粉砕された廃培地は日量4tにもなるそうです。
これをペレット化しボイラーの燃料や堆肥として二次利用を始めたそうですが、ひとつ課題があるそうです。
それが、ペレタイザーによりペレット化する際に廃培地の乾燥度合です。
私どもも、養鶏場、養豚場の現場でペレタイザーは良く見掛ける機械です。
そして、利用者が良く言われるのが、原料となる畜ふんの水分率の調整が肝と言われることです。
その様な場合、弊社では天日乾燥撹拌機による天日乾燥や、堆積槽を作りエアレーションを行う自然乾燥をお勧めしていますので、今回、ご相談を受けた案件は業種は違うと言え、目的が同じでしたので弊社の経験をお伝えすることが出来ました。
また、こちらのお客様は既に簡易的に天日干しを行って、成果を上げていたことから、より効率的に乾燥工程を設けるべく、天日乾燥撹拌機の導入を決定していただきました。
東邦式天日乾燥撹拌機 TP6030型
レーン幅 6.0m
堆積高さ 0.2m
ハウス全長 50m
ポットから排出された、廃培地の水分率は45%前後です。
これを20%前後まで乾燥させるのが目的です。
乾燥レーンへ廃培地を投入します。
天日乾燥機の撹拌高さ上限は30cmほどですので、シャベルで平にならしていただきます。
あとは天日乾燥機が自動で撹拌、天地返し、搬送を行いムラなく乾燥を促進します。
約4日後(5月中旬撮影)には目標とする20%前後の水分率まで乾燥が完了します。
これをペレタイザーに投入して、ペレット化が完了です。
このように原料の水分率をペレタイザーの得意とするところまで乾燥させることが
形状良く、歩留まり良くペレット化するポイントだと思います。
こちらのお客様も、天日乾燥機の導入以降、ペレタイザー投入前に温風機による乾燥を必要とせず、灯油などのランニングコストの節約、そして、ペレット化の生産能力も向上したと喜ばれております。
鶏ふん堆肥、とんぷん堆肥のペレット化が上手くいかないと悩みの方は是非弊社までご相談ください。
環境設備課 目黒