酪農家さんへの発酵造粒装置納品完了
山梨県の(株)ポートファーム様へ発酵造粒装置の納品を終えました。
青空の下、富士山が見える良き日に稼働スタートです。
オーナーさんのご厚意で記念撮影!
床面からのエアレーションは3セット、全長約40m分のエリアで送風します。
東邦式 発酵造粒装置GTR6000型(牛ふん発酵装置)
レーン幅 6.0m
レーン長さ 58m
最大堆積高さ 1.4m
この日のために、発酵装置に投入する原料づくりをお願いしておりました。
既存の堆肥舎で、もみ殻を主として、水分調整を行っていただきました。
含水率は約70%というところでしょうか。
※牛糞は含水率が高くても、糞そのものの空隙率が高いので好気性発酵しやすい原料です、鶏糞やウズラ糞は空隙率が低いため、低含水率しなければ好気性発酵しづらい原料と言えます。
調整後、数日で発酵が始まり、温度は50℃を超えたことを確認して機械へ投入しました。
今回、機械の負荷状態の確認及び試運転調整もかねて、投入口から約12m分(約70㎥)を原料で埋めていただきました。
以降は、機械運転1回あたり約8㎥の原料が投入可能です。※原料の状態により変動します。
機械を動かして撹拌作業を行った直後です。
逆転吹き上げ回転の撹拌によって、細かく、さらにフワッとした、カステラ状の堆積となります。
※カステラ状=空隙率が高いのがポイントです。
撹拌直後の温度は50℃でした。(お昼の12時に撹拌しました)
これが翌朝にはどうなるか楽しみです。
そして翌朝の状況です。
気温が低かったこともあり、水分が蒸散していく湯気が凄いことになっておりました。
温度を測ると、75℃以上!
まずは成功です!
発酵造粒装置と言う名の機械を製造販売していて、こういう事を言うのも変なのですが、
機械は所詮機械でして、人間が整えた原料を、より良く、より長く、発酵させる機械なんです。
ですので、発酵をスタートさせる条件づくりは、原料の状態、季節、気候に合わせて人が行わなければなりません。
導入前に十分に時間を作っていただき、発酵装置に投入する原料の調整方法の打合せ、実践を繰り返された結果です。
最初から、このように温度が上がる原料を作ってくださったオーナーさんに感謝であります。
稼働から1週間後の様子です。
毎日2回の運転で、15mほど堆肥が進んでおります。
その部分の温度は70℃
1週間で、有機物の分解(腐熟)と、その発酵熱による水分の蒸散で乾燥が進み、発酵そのものの力は原料投入当時よりは弱まっています。
それでも、70℃の温度を維持しているのは素晴らしいことだと思います。
ちなみ、稼働翌日から入れだした原料の温度は80℃を維持しているとのことでした。
原料の調整もバッチリです。
これから最終的に、どのような堆肥になるのか、非常に楽しみです。
牛ふんの発酵乾燥、堆肥化をご検討されている方は、是非、弊社までお問合せください。
環境設備課 目黒
撮影協力
株式会社ポートファーム
HP 清里高原のPort farm!山梨県北杜市の乳牛の牧場です!求人募集
インスタグラム Instagram